とある未成年のアウトプット

説明書は読まない派です。

脊損のアレコレ

やぁ。

 

最初の方の記事で説明しかけていた「脊損の色々不便なこと」のネタをここで終わらせます。まだ読んでない人も別に前の記事は読まなくてもいいよ。大したことは書いてない。うん。

 

※後半汚い話が出てくるので、食事中の方はご遠慮ください。気にしないのなら自己責任でどうぞ。

 

まず脊損ってなに?って話なんだけど、「脊髄損傷」の略です。

じゃあ脊髄損傷ってなに?って話なんだけど、脊髄神経が遮断されて起こる麻痺障害のことです。

 

障害の特性としてはとっても簡単。麻痺。つまり感覚がない。それだけです。

原因不明のものでもないし、難病でもない。

 

単純に不便!

うまく動かせないとか、そーゆーものではなく、完全に感覚がないだけなんだけど。

まぁこれが色々と弊害を生むんですよ。

 

歩けないから車椅子って話は前した気がするけど、それだけじゃないんですよね。

 

さぁ想像の時間です。

あなたには、脇の付け根から下の感覚が一切ありません。

 

熱湯が足に溢れました。

熱くありません。

車椅子のタイヤに足を引っ掛けて砂利道を引き摺りました。

痛くありません。

なんか体調がよろしくない

でもお腹は痛くありません。

 

…わかりますか?「感覚が無い」という危険性が。

熱くない。痛くない。それはとても怖いこと。

火傷したかもわからない。皮が剥け血だらけになっていることも、骨が折れていることも、腹に異常があることも「わからない」。

 

とーっても危ない。

 

あとこんなものもあります。

 

車椅子に座って移動するのが基本です。立てない、歩けない場合は、車椅子に乗ってしか移動することができません。家の中では車椅子を降りて這いずって移動することもできますが、常に座位です。

 

常に座っています。

 

みんなは、長時間、お尻を浮かさず、重心を変えず、そのままずーっと座り続けられますか?

 

それが僕は可能なんです。

なぜなら感覚が無いから。

 

そうして常に同じ箇所に圧力がかかった状態を維持していると、圧迫されているところの血行が悪くなります。そして細胞が死にます。大きく腫れ、皮が剥け、肉が溶けます。

 

この状態を「褥瘡」(ジョクソウ)といいます。ようは床ずれです。

 

この褥瘡、放っておくと死にます。

僕は死にかけました。皮下脂肪が溶け出したあたりで菌が入ると、一気に悪化します。

ガス壊疽を引き起こし、敗血症を患い、死にます。

 

3年前、ガス壊疽で敗血症になりかけていたタイミングで病院に行き、その日に緊急手術、緊急入院。退院まで2ヶ月かかりました。

 

怖いですね。もう2度と褥瘡なんて作らねぇ!と誓いましたよ。でもその後も軽度な褥瘡は何度もできています。

それくらい、感覚が無いってことは危険なのです。

 

あと、人間の尊厳をぶち壊す不便さもあります。

 

何度も言います。アレルギー起こすくらい言います。感覚が無いのです。

 

そう、尿意、便意も無いのです。

 

基本垂れ流しですよ。人によりますが。僕の場合は時間調整と長年の勘で管理してますが。

導尿と摘便ってものがありましてね。

 

あれです。管通すやつです。女性の話は聞いたことないですが、男性にすると「あのめっちゃ痛いやつか」と言われるあれです。尿道に管を通して、膀胱圧迫して強制放尿です。

 

それでも出し切れなかったら漏れるし、出るもんは出ます。生理現象なので仕方ないです。

そのためパッドしてる方がほとんどです。

したがって尿路感染とかにもなりやすい。

 

さて次は大の話です。

自立してる脊損の方のほとんどは、排便の場合浣腸を使ってるらしいですが、僕の場合は摘便です。読んで字の如くです。

 

さってと、とりあえず脊損共通の悩みは一通り書いたんですけど、こっから先は個人的なものです。人によってはめっちゃ共感するかもしれないし、この話そのものが苦手って方もいらっしゃるかもしれないな。

 

性的な話です。苦手な方は目を瞑って、勢いよく1回ほど下にスクロールしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぶっちゃけね。僕は男性です。んで19歳。性欲旺盛な猿ですよ。全ての若い男がそうとは言いませんが。

感覚が無いってもちろん「それ」も含めてです。

勃起とか射精のメカニズムって知ってます?

性的興奮によるその2つは、脊髄断絶してたらまず無理です。

僕の場合、反射的に勃たせたり出したりはできるんですけど、あくまで反射なので。

理解のある人じゃ無いと、夜伽の雰囲気ぶち壊します。興奮はするよ?そーゆー行為したいよ?でも身体が反応してくれないの!脳からの伝達が途中で断絶されるから!

てなわけでね。この記事の読者に脊損の男性がいらっしゃいましたら、オベリスクでのプレイは諦めてください。はっきり言います。神経がつながらない限り、「イク」ことはできません。

まぁ夜伽の意味はそれだけじゃ無いからね。自分なりに満足する方法を探していってくださいな。

パートナーの理解が重要です。逆に言えばそれすら理解できないパートナーなど捨てた方がいいです。

結構あっさり書きましたが、これでもかなり葛藤してます。だって欲は湧くもん。悔しいし虚しいけど、背負うことが強制されているので。

頑張って他のことで紛らしたりしてください。

あ、それとね、別にオベリスクが機能しなくても女性を満足させることはできるよ。その辺は頑張って勉強してね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

…さっ。終わりです。身体的な不便さは一通り書きました。社会的な不便さはまだ書いてないですが、その内訳としては車椅子乗っててできないことがほとんどです。

エレベーターないと動けないとか。

無人駅で電車に乗れないとか。

狭い通路は入れないとか。

そんな感じ。あ、あと求人数が少ない。それくらいですかね。

 

というわけで、いつぞやの約束は果たしました。また次回からめんどくさいネタのアウトプットだったり、一時の興奮に身を任せたくだらない記事を更新していきます。

 

あと、身近に脊損なりたての方がいらっしゃったら、参考としてこの記事を紹介してくれると嬉しいです。結構大事な話もしてるんで。

 

ではまた。